寅吉の動きが鈍くなってきました。
彼も生後1年半。
シニア後期に差し掛かっています。
辛うじて食事は摂っているので、まだまだ長生きはしそうですが……。
それでも動きがゆっくりになっています。
回し車で回す時間が減っている。
今ではほとんど回し車を使いません。
ご飯・水だけを摂り、あとは巣穴。
時々トイレをしているようですが、砂を交換する回数は減っています。
寅吉とのお別れも近いようですね。
今回は受け入れる形のお別れができそうです。
寅之助の時は、絶望しかなかった。
己の身すら呪いました。
寅吉に出会って、彼は全てを変えてくれた。
まさに天使。
感謝こそすれ、後悔などはありません。
『ありがとう』しかない。
寅吉を送ったら、多分ハムは飼いません。
寅吉が全てを持っていってくれる気がします。
彼は突然犬飼の前に現れて、ハムの闇を取り払ってくれた。
まさに騎士。
犬飼の闇を取り払い、幸せをもたらす存在。
それが寅吉なのです。
そら
寅吉はカーチャンの一目ぼれだったもんね。ずっとハムを探していて出会った、運命のハム
もちろん『老い』が迫っているのは寅吉だけではありません。
海もそらも老いている。
特に海はとうとうプライドが折れました。
あんなにドライフードにこだわっていたのに、水でふやかさないと食べられなくなりました。
歯茎も痩せてきたのでしょう。
骨にダイレクトに当たるのが痛いらしく、水でふやかさないと食べない。
分かっているのです。
犬飼も老いています。
生き物だけ元気なことはない。
でも犬飼のとって、生き物は『家族』なのです。
その家族が老いていくのは辛い。
生き物を飼っている人はみなそうだと思います。
だからせめて長生きして欲しい。
そう願ってしまうのです。
人間は強欲ですね。
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