正確にはブリーダーの売れ残りの海。
ブリーダーさんは海を処分しようとしていました。
なぜなら次の繁殖に海が邪魔だったからです。
新しい子犬が産まれると、先に産まれたワンちゃんが嫉妬することがあります。
もしも噛みつかれたら大変なので、ブリーダーさんは処分を検討していました。
海を救ったのは、前の飼い主でした。
しかし前の飼い主は海のことをアクセサリー感覚で扱っていました。
いうこと訊かないとご飯を与えない。
たばこを食べても病院に連れて行かない。
さすがの犬飼も激怒。
半分奪う形で海を引き取りました。
海を引き取ってビックリしたことが1つ。
トイレの場所が分からない。
最初に躾をするべきことをやっていなかったのです。
犬飼はまず海にトイレトレーニングから始めました。
当時の海は1歳。
遅すぎるトレーニングです。
犬飼もうまくいかないトイレトレーニングに頭を悩ませました。
そして妙案が浮かぶ。
新聞紙の匂いのする場所をトイレだと教えたら?
早速、新聞が余っている家から新聞紙をゲット。
海に『この匂いはトイレだよ』と教えてみました。
なんとこれが成功。
海はトイレの場所を覚えました。
新聞作戦は大成功でしたね。
今ではトイレの場所を移動しても、ほぼ間違えずトイレを成功させます。
トイレが汚いと、粗相をしますが……。
人間もトイレが汚いと嫌ですよね。
だから仕方ないと思っています。
トイレが汚いのは嫌!カーチャンがちゃんと掃除してくれないなら、変な所でトイレする。
でもカーチャン分かってくれるから、最近トイレは綺麗だよ。
売れ残りのワンちゃんは躾ができていない子がほとんどです。
そして困ったクセがあることも多いですね。
拾い食いもよくします。
犬飼は徹底的に海を躾しました。
パブロフの犬を利用して、ある歌を歌うと犬飼が怒っていると教えました。
その曲は必殺・仕事人。
今でも口ずさむだけで、海は怯えます。
(虐待はしていません)
よほど犬飼の説教が嫌なのでしょう。
余談ですが、ご飯の時はFFの勝利のファンファーレです。
これを聞くと、海とそらは飛んできます。
寝ていても飛び起きるほどですよ。
この躾、意外と使えます。
ワンちゃんは名前を呼んで叱られると、名前=嫌なことと認識します。
しかし音なら、名前を嫌がることはないですね。
鳴り物だと音が大きいので、叱る時に決まった曲を歌うと覚えてくれますよ。
少なくとも犬飼はそうやって躾しました。
結果として、海もそらも従うようになったのでOK。
本当に素晴らしい効果ですね。
ワンちゃんは音に敏感なので、テーマソングを決めるのはアリかもしれません。
今では犬飼はFFのファンファーレを歌うだけで、海とそらを招集できます。
これって便利ですよね。
もし困っているようでしたら、テーマソングを決めてみるのも良いかもしれません。
ただしあまり恐怖を与えてしまうと、腰を抜かします。
その場合はやりすぎですね。
躾は飴と鞭の使い分けです。
ビシバシやりすぎると、怯えてコマンドに従わなくなります。
カーチャンの激おこは怖いの。もう目が般若なんだよね。
だからあたしは媚を売ってごまかそうとするの。でもカーチャンには通じないんだ……
でもある程度大きくなってから飼うメリットもあります。
自然と芸を覚えていたり、散歩のマナーを知っている場合がありますよ。
だから芸を覚えさせる必要がないという場合がありますね。
海はオスワリを覚えていました。
伏せはすぐにマスター。
おまけに拝むまで覚えて、芸達者なところがあります。
そらは伏せはできますが、それ以外は皆無。
犬飼自身も芸を仕込む気はないので、伏せができれば良いかなって思っています。
でもそらは膝の上に乗りたがるというクセがありますね。
隙あらば犬飼の膝を狙ってくる。
犬飼がダメと言っても粘ります。
きっと前の飼い主が教えたのでしょう。
『お膝』と言えば、膝に乗ってきます。
犬飼は教えていません。
前の飼い主さん……そらに甘かった模様です。
ペットショップの売れ残りのメリットは、躾が楽なところ。
デメリットは変なクセを覚えている場合がある。
どちらを選ぶかですね。
犬飼はどっちでもいいです。
一目ぼれをしたワンちゃんが、海とそらだっただけです。
2匹とも保護犬ですが、とても素直ですよ。
だから捨てた人は残念な方だとしか言えません。
子犬を求める人が多いですが、ある程度の大きいワンちゃんも可愛いですよ。
犬飼は後悔はしていません。
海とそらが家に来て、本当に嬉しいです。
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