【そら】想い届く【寅吉】

エキゾチックアニマル

ゲージの掃除をしようと思い、寅吉を出しました。

いつもの場所に置こうとしたら寅吉脱走。

台所の方向へ向かいました。

台所はハムスターにとって隠れ放題の場所。

さすがの犬飼も慌てました。

するとスッと現れたのがそら。

そらが自分のお腹の中に、寅吉を招きました。

寅吉も寅吉で、そのままそらのお腹へダイブ。

まったりくつろぎ始めました。

そらの想いが通じた!

慌てて撮った写真がこちら。

そらのお腹でリラックスをする寅吉。

異種の交流が成立した瞬間です。

そらの片思いがやっと通じました。

しかし寅吉がいつそらを噛むか分からないので、無理やり引きはがしました。

そらが少し寂しそうでしたね。

ワンちゃんはハムスターを獲物と認識する場合が多いです。

だからそらのように、慈しみの心を持って接するのは珍しい。

本当に寅吉が大好きなんだなって思いました。

海はこの衝撃的な光景を見ても、無反応。

まるで当たり前のように見ています。

海も海なりに思うところがあるのでしょう。

もしかするとそらの片思いを知っているのかもしれません。

なぜ寅吉がそらに飛びついたのか?

理由は分かりません。

ただお腹が暗い場所に見えただけかも知れない。

だけど犬飼はそらだら近寄ったと思っています。

毎日毎日、そらは寅吉を見つめ続けました。

寅吉の名前を聞けば、ちぎれそうなくらい尻尾を振ります。

心の底から、寅吉が大好きなのです。

そらには小さき生き物を守る本能があるのでしょう。

だから寅吉を守る。

きっと純粋な思いなのです。

そら
そら

寅吉はね、とっても大切なの。寅吉を守るのが当然。だってわたしより弱いもの。

わたしより早く虹の橋を渡るけど、それまでずっと見守る。

思えば最初の頃に比べて、寅吉の態度は柔らかくなりました。

警戒して寝床から出ず、みんなが就寝した時にこそこそ動く。

そんな生き方をしておりました。

でも今は、そらに対しては友好的な一面を見せます。

近づきはしませんが、拒絶もしない。

そらが自分のことを好きだと思っているかのようです。

きっとこれが相思相愛なのですね。

そらは寅吉以上のハムスターを愛することはないと思います。

寅之助の時よりも、愛情の深さが違う。

本当の子供のような接し方をします。

寅吉の方は『なんか面倒を見てくれる獣』という認識でしょう。

それでも満足するそら。

こんな一途な想い……カワイイ!

そらの愛情深さを知りました。

海にはない、そらの特徴。

海も良きところはあります。

でもそれは寅吉には向けられない。

だから寅吉も海とは距離を置いています。

不思議な関係。

生き物は時に種族を超えるのですね。

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